山口選手は横浜時代は守護神として主に活躍。 NPB史上25人目の通算100セーブを史上最年少で達成しました。(25歳と53日)
巨人に移籍後は、自身初のタイトルとなる最多勝利・最多奪三振・最高勝率を獲得し、自身初のベストナインも受賞しました。
平成最後のノーヒットノーランを達成した選手でもあります。
プレミア12では代表にも選ばれました。(3試合で9イニングを投げ防御率6・00 )
しかし、プライベートでは2017年に酔って警備員に暴行を加え、病院の扉を壊すなどを行った疑いで、検察庁に送検されました。球団は山口俊に対して2017年シーズン終了までの出場停止・減俸・罰金の処分が下されたという側面もある選手です。
渡米後の成績を振り返ります。
2020年 メジャー1年目 トロント・ブルージェイズ
シーズン終了後にMLBへ挑戦することを決断。
巨人ではポスティングシステムの利用は認められていなかったが、山口は球団から認められたため、巨人史上初のポスティング利用者となった。
2019年12月27日にトロント・ブルージェイズと2年総額635万ドルで契約を結んだことが発表された。背番号は「1」。
ポスティング費用として巨人にはブルージェイズから127万ドルが支払われる。
山口は「一番は米国で成功すること。米国で成功した状態で戻ってきたい。最高の形でね。最後はいい形でジャイアンツに恩返しがしたいですね」と挑戦への意気込みを語っていた。
例年通りオープン戦は途中まで行われていたが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響でシーズン開幕が7月下旬に延期となる。
オープン戦の成績は、4試合登板 9回 0勝1敗 防9.00 5被弾
所属するブルージェイズでは先発5番手の座を争うが、オープン戦初登板では2/3イニングを3安打・3失点と打ち込まれた。
2度目の登板では3回1失点と挽回するも、その後の2試合はリリーフに回り、結果を残せないままオープン戦終了。
7月26日、タンパベイ・レイズ戦、1点リードの10回裏にメジャー初登板を果たした。しかし、コロナウイルスでの特別ルールによる延長戦タイブレーク適応時にて登板。無死二塁からホセ・マルティネスに四球、続くケビン・キアマイアーに逆転サヨナラ2点適時打を浴び、敗戦投手となった。
7月29日、ワシントン・ナショナルズ戦でも再びタイブレークの10回から登板するも、4失点で再び負け投手となった。
ちなみ試合後に「Shun Yamaguchi」のワードはブルージェイズが本拠地を置くカナダのツイッタートレンド1位にまで上がった。
8月に入ってから主にロングリリーフとして起用されると一転して復調し、8月20日のフィラデルフィア・フィリーズ戦まで5試合に登板し、計7回2/3を1失点で抑えた。
8月26日のボストン・レッドソックス戦では3回表から登板し、4回1失点の好投をみせ、メジャー初勝利。
8月は月間防御率1.54の好成績を残したが、9月15日の対ニューヨーク・ヤンキース戦で1回1/3を投げ7失点を喫するとそれ以降は乱調に陥り、最終的に2勝4敗防御率8.06という成績でメジャー1年目を終えた。
チームはポストシーズンに出場したが、山口はロースターに登録されなかった。
2021年2月11日にDFAとなり、13日に自由契約となった。
登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | セ 丨 ブ | ホ 丨 ル ド | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 敬 遠 | 与 死 球 | 奪 三 振 | 暴 投 | ボ 丨 ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
17 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 1 | .333 | 120 | 25.2 | 28 | 6 | 17 | 0 | 2 | 26 | 2 | 1 | 25 | 23 | 8.06 | 1.75 |
2021年 マイナー1年目 サクラメント・リバーキャッツ
2月20日にサンフランシスコ・ジャイアンツとスプリット契約を結んだ。
メジャー昇格を考慮したスプリット契約のためスプリングトレーニングに参加。
オープン戦の成績は、4試合で1勝0敗0セーブ、防御率1・50 。
好投していたが、27日、球団はマイナーキャンプ行きを発表した。
5月シーズン開幕後、傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツで開幕を迎えたが、 マイナーでの成績は、5登板で0勝3敗、防御率6.17。計23.1イニングを投げ、25三振を奪って14四球。
3度目の登板では、3Aウエストの週間最優秀投手に選出された。(22日に本拠でのリノ戦に先発して、7回途中1安打2四球2失点(自責0)で9三振を奪う好投を見せていた。)
しかし、6月2日に契約を破棄して日本へ復帰する意向であることを球団に伝え、翌3日に正式に自由契約となった。
10日、読売ジャイアンツが山口と契約したことを発表した。退団発表後は即座に獲得意思を示し、5日の帰国後は自主隔離中の山口と、電話やメールで交渉を重ねていた。
背番号は「99」で、2年ぶりの古巣復帰となる。
11日、リモートで入団会見に臨んだ。2年契約で今季年俸は3000万円プラス出来高、来季は変動する。
10日に髪の色を黒に戻し、「またジャイアンツと契約をさせていただいたので、しっかりとチームに貢献していきたい。結果しかないと思っています」と意気込みを示した。
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