秋山翔吾 メジャー成績を振り返る

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スポーツ

西武ライオンズドラフト3位で入団。

首位打者1回、最多安打4回を獲得し、日本プロ野球におけるシーズン最多安打記録(216本)保持者の記録を持つ、イチロー選手に続く最高のアベレージヒッターである秋山翔吾選手のメジャーでの成績を記載します。

2020年 メジャー1年目 シンシナティ・レッズ

10月29日に海外FA権を行使し、メジャー挑戦を決断。

2020年1月6日にシンシナティ・レッズと3年総額2100万ドル+オプションとして表彰等の出来高 で契約を結ぶ。

背番号は「4」。レッズとの契約によりメジャー30球団全てに日本人所属したこととなった。

例年通りオープン戦は途中まで行われていたが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響でシーズン開幕が7月下旬に延期となる。

【オープン戦成績】

11試合 打率.313(32-10)1本塁打 4打点  出塁率.353 OPS.791

開幕戦となった7月24日のデトロイト・タイガース戦の6回裏に代打でメジャー初出場。ホセ・シスネロから中前適時打を放ち、メジャー初打席初安打初打点を記録した。

しかし8月まで打率.196、出塁率.282と苦しみ、打順も慣れ親しんだ1番ではなく、6〜8番の下位になることも多くなった。

成績を残せなかった最大の理由が「高めのストレート」への対応がなかなかできなかったためである。

これは日本では「高めのストレート」をカウントをとるために使用するのは少ないためである。(日本の野球は低めで勝負が基本の攻防)アメリカはあえて高めでおさえるという技術が確立されている。

この結果、ストライクを意識するゾーンがアメリカでは高めに広がった。

9月に入ってからはチーム最高の月間打率.317、出塁率.459を記録するなど1番打者として活躍。チームの7年ぶりとなるポストシーズン進出に貢献した。

最終的に54試合に出場、打率.245、38安打、9打点、7盗塁、出塁率.357。

ポストシーズンでは2試合出場したが無安打だった。

【シーズン成績】













































O
P
S
54183155163861046973002502341.245.357.297.654

【ポストシーズン成績】
















































O
P
S
LWC2550000000000000020.000.000.000.000

2021年 メジャー2年目 シンシナティ・レッズ

例年通りの日程でキャンプは行われたが、身内の事故で一旦キャンプを離脱。

3月13日オープン戦にて「1番・中堅」でスタメン出場したアスレチックス戦で左太もも裏を痛めた結果その後の試合を欠場した。

【オープン戦成績】

4試合 打率.000(7打数0安打)0本塁打0打点 三振3 四球3 出塁率.300 OPS.300

4月下旬に練習試合で実戦復帰。

5月7日のインディアンス戦でメジャーに合流。5日の試合で左手親指を骨折した主砲ボットに替わり、登録された。

5月13日、 ロッキーズ戦三回に代打で起用され4打数1安打。今季出場6試合、11打席目で初安打をマークした。 二ゴロ、三ゴロ、左前打、一ゴロ(ギルブレスの内角92マイルを左前)

【前半戦成績】

46試合 19安打 0本塁打 4二塁打 7打点 9得点 2盗塁 6四球 2死球 19三振 打率.221 出塁率.287 長打率.267 OPS.539

9月18日、右太もも裏の張りで10日間の負傷者リスト(IL)に入った。

故障での離脱は今季2度目。17日にさかのぼって適用される。  

ベル監督によると、先発出場した16日のパイレーツ戦は戦術的な理由で途中交代となったが、試合後に違和感を訴えたという。徐々に痛みが増しているそうで、監督は「10日後に戻ってきてほしいが、今後の状態を見ることになる」と話した。  

28日、ベル監督が試合前の会見で、秋山が今季中に復帰することはないのかと問われ「少なくともレギュラーシーズンに関しては終わった。問題なくオフを迎えるため、トレーニングスタッフとともにリハビリに取り組んでいる」と明かした。

【シーズン成績】













































O
P
S
881831621633800411223111414401.204.282.253.535

2022年 メジャー3年目 シンシナティ・レッズ

3年目のシーズンを迎えるにあたり、筋力を鍛え、バッティングフォームもノーステップ打法に変え今シーズンをスタートした。

オープン戦に出場。

【オープン戦成績】

7試合 22打数4安打 0本塁打 0打点 0盗塁

打率.182 出塁率.182 長打率.182 OPS.364

4月3日、開幕ロースターから外れた。MLB公式サイトによると、ニック・クロールGMは「外野手に、より良い選択肢があると思った。(ジェーク)フレーリー、(タイラー)ネークインがおり、左打者は余っていた」と決断理由を話した。

デビッド・ベル監督は、秋山について「最初から厳しい道のりだった。彼はただ、たくさんプレーする機会がなかった。私たちは、彼がプレーできることを知っている」とし、実力を発揮するには、出場機会が足りなかったと分析した。さらに「彼がどこかに移り、メジャーリーグの球団で勝利に貢献する機会を得ても驚かない」と評価していた。

今後の選択肢は傘下マイナー3Aからメジャー昇格を目指す、マイナー行きを拒否してDFA(メジャー40人枠を外れる措置)となって日米含めて移籍先を探す2つの選択肢がある。

尚、秋山は契約にてマイナー拒否権を所持している。

通告を受けた秋山は、キャンプ施設内で日米報道陣に「劇的に変化できることがなかった。単純に結果を出せなかった。結果が出ない中でプレーするのは苦しかった。レッズの期待には応えられなかったが、これを糧にしたい」と心境を口にした。

今後については「いろいろな人と相談してから」とする一方で、「(決断まで)そんなに時間はかからないと思います」と冷静に話した。

4月5日、マイナー行きではなくFAになることを選択。

球団から正式にリリース(解雇)が発表された。今季の年俸800万ドルはレッズに負担義務がある。

日米含めて移籍先を探す事となった。

30日、自由契約となっていた秋山がパドレスとマイナー契約を結ぶと米メディア「ジ・アスレチック」のレッズ番トレント・ローズクランス記者が伝えた。

退団となった後も米国でのプレーを希望し、練習を継続。

パ軍を含めた米複数球団からの打診や古巣西武、ソフトバンクも日本復帰に備えて獲得に動いていたが、パドレスを選択した。

今シーズンのみのマイナー契約で、メジャーに昇格した場合も最低年俸(70万ドル=約8750万円)からの日割り換算になる可能性がある模様。

2022年 マイナー1年目 エルパソ・チワワズ

7日に、FAとなっていた秋山が、パドレスとマイナー契約を結んだ。

背番号は「41」。

秋山は「もう一度、アメリカで野球するチャンスを与えてくれたパドレスに感謝しています」と話した。

傘下のマイナー3A、エルパソでプレーし、メジャー昇格を目指す。

《05月11日》「8番・中堅」

11日、マイナー戦で今季初出場。

初打席で適時打を放って5打数1安打2打点。

秋山はジャイアンツ傘下3Aサクラメント戦に「8番・中堅」で出場。

1点を追う2回1死二塁の第1打席で、2ストライクから左前打を放ち試合を同点とした。

3回は二ゴロ、5回は空振り三振、7回は投ゴロに打ち取られた。

延長10回1死三塁では一塁ゴロを放ち、その間にランナーが生還。この日2打点目を挙げた。

試合は延長10回表に2点を勝ち越したサクラメントが10ー9で勝利した。

《05月13日》「8番・中堅」

空振り三振 中直 遊飛 併殺 左前打

5打数1安打 1三振

《05月14日》「8番・DH」

サクラメント戦に「8番DH」で出場。

2回2死無走者の第1打席で右中間フェンスを越える第1号を放った。

2020年に西武からレッズに移籍して以降、これが米国で打った初本塁打。

エルパソ合流後はこれが3試合目の出場で、出場3試合連続の安打とした。

本塁打(右中間)(1打点) 中安前 右飛  二ゴロ

4打数2安打1本塁打1打点

・飛距離405フィート(約123.4メートル)

・打球速度98.6マイル(約158.7キロ)

・打球角度28度

1号本塁打:【左腕】Enmanuel De Jesus

《05月15日》「1番・中堅」

左安前 一ゴロ 一ゴロ 中越三塁打(3打点) 右安前 一ゴロ

6打数3安打3打点

《05月17日》「8番・中堅」

左前打 左前適時打(2打点) 空振り三振 一ゴロ(1打点) 

4打数2安打3打点 1三振

《05月18日》「9番・中堅」

三失 一直 空振り三振 右前打 空振り三振

5打数1安打 2三振

《05月19日》「8番・左翼」

右前適時打 併殺 空振り三振 遊失

4打数1安打1打点 1三振

《05月20日》

出場なし

《05月21日》「8番・左翼」

左飛 左前打 見逃し三振 四球 空振り三振

4打数1安打1四球 2三振

《05月22日》

出場なし

《05月24日》「1番・左翼中堅」

左飛 右飛 三飛 右前打 二ゴロ 投前打(1打点)

6打数2安打1打点

《05月25日》「ベンチ→1番・左翼

一失 右翼線二塁打(1打点) 二ゴロ 中前打

4打数2安打1打点

《05月26日》「8番・中堅」

空振り三振 二直 空振り三振

3打数無安打2三振

《05月27日》

出場なし

《05月28日》「7番・右翼」

左翼越適時二塁打(2打点) 四球 二ゴロ 投ゴロ

3打数1安打1四球2打点1盗塁

《05月29日》「7番・右翼」

空振り三振 中直 四球 本塁打(中堅)(3打点) 空振り三振

4打数1安打3打点1四球2三振

打球速度102.1マイル(約164.3キロ)

2号本塁打:【右腕】Brett Conine

《05月30日》

出場なし

《06月01日》「1番・右翼」

遊ゴロ 中前打 三失 左前適時打(2打点) 本塁打(右越)(1打点)

5打数3安打3打点

3号本塁打:【右腕】Gerardo Reyes

打球速度107.1マイル(約172.4キロ)

《06月02日》「3番・右翼」

左直 三ゴロ 内野安打 四球 右前適時打(1打点)

4打数2安打1打点1四球

《06月03日》「3番・右翼」

空振り三振 遊ゴロ 空振り三振 内野安打

4打数1安打2三振1盗塁

《06月04日》

出場なし

《06月05日》

出場なし

《06月07日》

出場なし

3Aエルパソ秋山が7日、7日間の負傷者リスト(IL)した。

球団から具体的なIL入りの原因は公表されていないが、新型コロナウイルスに感染した。

ここまで本職の中堅のほか、左翼と右翼でプレーし、16試合に出場。無安打は1試合だけで打率・343(70打数24安打)、3本塁打、21打点、2盗塁と好結果を残している。

今後は、コロナ関連のガイドラインにしたがって一定期間の隔離を経て、検査で陰性が出ればチームに再合流する。

14日、秋山がチームの練習に合流した。

新型コロナウイルスに感染したといい「久しぶりに体を動かしたけど、試合ではないので疲れるほどではなかった」と明るい表情で話した。

コロナの陽性反応が出たのは遠征先のソルトレークシティーで、2度の陰性反応が確認されるまではホテルで隔離生活をしていたという。サンドバーグ監督は「しばらく野球の動きをしていないので、今は無理をせず、徐々に体を慣らしていけばいい」と話した。

15日、エルパソに所属していた秋山が退団することが明らかになった。

今後はフリーエージェント(FA)となり、米球界からのオファーを待つ。

今回の自由契約の措置は、当初から契約期間を「6月15日」までに設定していたことによるもの。 本職の中堅のほか、左翼と右翼でプレーし、16試合に出場。無安打は1試合だけで打率.343(70打数24安打)、3本塁打、21打点、2盗塁の結果を残していた。

この日、秋山はラスベガス戦前のチーム練習に参加し、ブルペンの打席に立ち、守備練習をこなし、フリー打撃も行っていた。

■15日のエルパソの試合後の秋山のコメント  

「パドレス傘下の契約オファーをいただいたときから、5月1日か45日間、6月15日までという話でした。メジャーに上がれずに3Aにいた場合、そこで判断するということ。僕が離れることを申し入れるという形でしたが、もともとパドレスからの提案でもありました。

パドレスのチーム状況がよく、40人枠もしっかりしていて、外野もケガ人が戻ってきてあふれている。今後、マイナーに残るとしても、(ロビンソン)カノーがいるのでDHは埋まり、外野も若い選手を使っていきたいともはっきり言われました。  

パドレスは僕が今までやってきたことを評価し、言葉は悪いですが“飼い殺し”という状態はチームとしても避けたい、ただ最後の判断は翔吾に任せると言われていました。コロナでちょっと離れちゃいましたけど、試合に出る準備をずっと続けて、ここで今より出場機会が減るというのは簡単ではない。契約のオファーをもらったときから1試合でもメジャーの舞台に上がりたいという気持ちがあったが、上がれずにここまできたので、一旦区切りをつけたいと思いました。  

ここでFAになって、数日ですけどメジャー球団からのオファーを待ちたいなと思っています。公示された時点で必要か不必要かはっきりすると思うので、多分時間はかからない。この時期から契約してくれるということは、多少なりともメジャーに上げようと思ってくれているということ。今後、オファーがあったらもうひともがき、チャンスがあったらしたいと思っています。4月30日までひと月待っていたように待ち方ではなく、短期的にスパッと現状を知り、その上でどこに進むかを形にしようと思ってこういう形になりました」

18日、「代理人から、米球団からオファーがなかったと伝えられた。帰国して次の決断をしたい」と話し、日本球界復帰を決めたことを明らかにした。近日中に帰国する予定。  復帰となれば2019年以来、3シーズンぶりとなる。

26日、広島への移籍を決めた。

西武、ソフトバンクと三つ巴の争奪戦だったが、この日までに他2球団に断りの連絡を入れた。

「西日本に住むのもセ・リーグという環境も初めて。米国という知らない場所に飛び込んでいった時のような、新しいことを知りたいという思いがある。それが、カープというチームにお世話になりたいと思う一つの要因になりました」 と語り、24日に大トリで広島と交渉した際の鈴木清明球団本部長とのやり取りが決め手の一つになったと秋山は明かした。

「鈴木さんからの“来てもらえればカープの大きな財産になる”という言葉は響きました。それと“2000安打まで、あと五百何本だったよね”と言って頂いた。自分が2000本への思いを持っていることをフロントの方が認識してくれていたのが、ありがたかったし、うれしかった」

「もう一度、試合に出るために挑戦する。自分がどれだけできるのかという期待感、ワクワク感があります」と新天地での戦いに思いをはせた。

プロ12年目で初めてとなるセ・リーグの舞台で、目標であり、残り524本に迫っている日米通算2000安打の達成を目指す。

27日、広島は秋山の入団を正式に発表した。

30日、マツダスタジアムで入団会見に臨んだ。

3年契約で出来高払いを含めて総額5億円、背番号は『9』に決まった。  

古巣西武、ソフトバンクとの争奪戦となったが、広島に決めた理由を問われると「やはり選手としてまだまだ長くやりたいという思いと鈴木本部長から2000本という言葉が個人としての思いとしてはもっていたんですけど、フロントの方からそういう言葉が出てきたということをすごくうれしく思いました」と話した。  

会見直前には松田元オーナーからも「ボロボロになっても2000本打ってくれ」と言われたと明かし「あらためて鈴木本部長も含めてそういう言葉をいただけたのはありがたいなと思いました」と感謝していた。  

現在のコンディショニングについては米国滞在時の6月初旬にコロナ陽性になったこともあり、満足のいく練習はできていなかったと明かした。「焦らないでいいという言葉に甘えずに自分の中ではしっかりしたものを早く取り戻せる準備だったり気持ちのコントロールをしてチームに合流したいと思っています」  

最後にファンへのメッセージを求められ「まずこれから秋山翔吾という選手がどういうことができるのかどういう風にやっていくかをしっかり見てもらいたい。獲ってもらった以上、選手としてしっかりしたプレーを見せて、歓声をもらう、拍手をもらいたい気持ちはすごくあるのでそれがまずは早く、そして長くやれるように頑張っていきますのでこれからこういう選手だなと言うのを知ってもらいたいです」と話した。

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