川崎宗則 メジャー成績を振り返る

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スポーツ

川崎宗則選手は福岡ダイエーホークスから4位で指名され入団。

2年目に1軍初出場から、主にショートを守り2004年には盗塁王・最多安打を獲得した好守のアベレージヒッターです。

イチローさんにあこがれ、その気持ちでプロを目指しなんとメジャーリーガーにまでなりました。

ただ、アメリカでの生活は良いことばかりではなく長いマイナー生活を味わうことになり順調な日々とは言えませんでした。

しかし、どんなときもポジティプにあきらめず上を目指し、大きなインパクトを残した日本人であることは間違いなく、いまでも数多くの人に愛される選手です。

川崎選手のメジャー成績を振り返ります。

2012年 メジャー1年目 シアトル・マリナーズ

12月1日に海外FA権を行使し、トニー・アタナシオを代理人としてメジャー挑戦を目指すことを表明。イチローのいるマリナーズ入りを強く希望し、叶わない場合はホークスへの残留を希望した。

2012年1月5日、シアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだと明らかにした。

2月、渡米したが、日本からの荷物が届かず、その荷物の中にグローブを入れてしまっていたためスポーツ用品店で購入した、レンジャースのショート、エルビス・アンドラスモデルのグローブとスパイクを購入し、練習に参加した。

日本凱旋試合直前までのスプリングトレーニングには招待選手として参加し打率.387をマーク。

3月6日の試合ではイチローと共に先発出場し、試合後には「きょうは僕の記念日。(初めて)イチローさんとバッティング練習から一緒だった。テンション上がります」とコメントした。

26日には日本での開幕戦特別規則となるメジャー28人枠に昇格。日本での開幕戦2試合では出場機会がなかったものの、その後のスプリングトレーニングでも好調を維持し、最終的に参加選手中最高となる打率.455、OPS1.012を記録し、本土開幕メジャー入りを果たす。

【オープン戦成績】

15試合 打率.455 44打数20安打 0本塁打 13打点 2盗塁 OPS.1.012

4月7日のオークランド・アスレチックス戦で9番・遊撃手としてメジャーデビュー。

初打席は遊ゴロに終わったものの、2打席目にバートロ・コローンからメジャー初安打初打点を記録。

試合後には「今日は絶対忘れられない日になる。(打った直後にベンチにいた)イチローさんから声が聞こえた。はっきり分からなかったが“いいぞ!”だったと思う。それが一番だったかもしれない」とコメントした。

4月30日に正捕手のミゲル・オリボが故障者リスト入りした際には、監督のエリック・ウェッジの「打撃好調なヘスス・モンテロとジョン・ジェイソの2人を常時起用したい」という意向もあり、5月3日には三塁コーチのジェフ・ダッツから緊急時の捕手としての指導を受けた。

前半戦は主に代走や守備固めとして出場し、打率.185、出塁率.254の打撃成績で前半戦を折り返し、7月12日にはメジャーリーグOB協会が主催するハート&ハッスル賞の候補に選出される。

最終的な受賞は逃したが、記念の盾を贈られた際には「アメリカで賞をもらうなんて思ってもいなかったので。眠れないと思います。抱いて寝ます」とコメントした。

後半戦も主に代走や守備固めとして出場し、打撃成績は23試合の出場で打率.205、出塁率.262を記録。

守備ではシーズン通算で38試合の出場ながら遊撃守備でUZR0.8、DRS±0を記録し、遊撃手を務めた日本人選手で初めて遊撃守備指標の数値が±0を下回ることなくシーズンを終えた。

シーズン終了後には「イチローさんも頑張っていますね。僕ももっともっと頑張ろうと思う」とコメントした。

10月24日に40人枠から外れ自由契約となり、オフには代理人をSFX社のマイク・ビーバーに変更し、「代理人に希望は伝えてある。ばたばたと決まるのが米国。イチローさんとまたやりたいという思いはある」と語った。

なかなか結果を残せず、メジャーリーグ関係者にとって「眉唾」的な存在になりつつあった日本人遊撃手だが、川崎は広い守備範囲がメジャーでも通用することを証明した。













































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2013年 メジャー2年目 トロント・ブルージェイズ

2013年3月13日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約で合意したことが報じられ、18日に契約。

【オープン戦成績】

2試合 打率.000 3打数0安打 0本塁打 0打点 0盗塁 OPS.0.000

ホセ・レイエスの故障者リスト入りに伴い、4月13日にメジャー契約となり25人枠に入る。

同日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でスタメン出場し、第1打席で先制点となる犠飛を打ち、チームの勝利に貢献。

20日のニューヨーク・ヤンキース戦では黒田博樹と対戦し、翌21日のヤンキース戦ではメジャーで初となる1番でのスタメン出場を果たす。

5月26日のボルチモア・オリオールズ戦ではメジャー初のサヨナラ打を放った。

6月21日のオリオールズ戦ではトミー・ハンターからメジャー初本塁打となる2点本塁打を打った。

32歳でのメジャー初本塁打はブルージェイズの選手としては最高齢であった。

25日にはホセ・レイエスの復帰に伴いマイナー・オプションが行使されAAA級バッファローに降格したが、メルキー・カブレラの故障者リスト入りに伴い27日に再昇格。

前半戦は67試合の出場で打率.213、出塁率.319の成績だった。

6月から7月にかけては後頭部に円形脱毛症を発症していたと言う。

7月13日にブレット・ロウリーの復帰に伴い再降格し、エミリオ・ボニファシオの移籍に伴い8月14日に再昇格。

16日には育休リスト入りし長男の誕生に立ち会う。

9月21日のボストン・レッドソックス戦では内野ゴロの判定を受けてヘルメットを地面にたたきつけるポーズを示し、初の退場処分を受ける。

後半戦は26試合の出場で打率.274、出塁率.348の成績を残しシーズンを終える。

年俸100万ドルの翌年の契約オプションを球団が持っていたが行使されず、10月31日に自由契約となり、12月24日にマイナー契約で再契約した。

【マイナー成績】
25試合:打率.250(60打数15安打) 0本塁打 3打点 3盗塁













































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2014年 メジャー3年目 トロント・ブルージェイズ

2014年はAAA級バッファローで開幕を迎えた。

【オープン戦成績】

26試合 打率.318 22打数7安打 0本塁打 1打点 1盗塁 OPS.0.764

マイサー・イズトゥリスの外側側副靱帯損傷による故障者リスト入りに伴い、4月15日にメジャー契約となり25人枠入りするが、故障者リスト入りしていたホセ・レイエスの復帰に伴い、4月18日にマイナー・オプションが行使されバッファローに降格。

6月17日にメジャーに昇格。

当日のヤンキース戦で先発出場し、田中将大とメジャー移籍後初めて対戦し3打数無安打を喫した。

6月はその後6試合連続安打を記録し、チームも首位に立つ好調だったが7月4日に2位に後退。

前半戦は26試合の出場で打率.284、本塁打なし、出塁率.344の成績で折り返す。

7月も自己最長となる8試合連続安打を記録し、22日のレッドソックス戦ではメジャー移籍後初の三塁手として先発出場する。

球団史上最長の延長19回、試合時間6時間37分となった8月10日のデトロイト・タイガース戦ではサヨナラの得点を記録。

その後も二塁手や三塁手として起用され、後半戦は55試合の出場で打率.243、本塁打なし、出塁率.318、1盗塁の成績を残す。

チームはポストシーズン出場を狙う位置につけていたが進出を逃しシーズンを終えた。

シーズン終了後、FAとなった。

また、翌年の契約についてNPBとMLB両方を視野にいれていることを明らかにした。

【マイナー成績】
44試合:打率.276(116打数32安打) 0本塁打 9打点 1盗塁













































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2015年 メジャー4年目 トロント・ブルージェイズ

2015年1月16日にブルージェイズとマイナー契約で再契約。

AAA級バッファローで開幕を迎える。

今回マイナーで開幕を迎えるにあたり、川崎には10万ドル(約1200万円)のボーナスが支払われている。選手のフリーエージェント権を保証する「Article XX(B)フリーエージェント」と呼ばれるグループに属しているため。

※「Article XX(B)フリーエージェント」

前年度のワールドシリーズ終了時点でメジャー40人枠に入っていたことを条件に、このグループに属する選手は2つのタイプに分けられる。

1つ目は、メジャー登録期間が6年を越え、前年度終了後にいわゆるFAとなる選手。

もう1つは、他国リーグの1軍レベルで5年以上の経験を持ち、23歳を越えてからメジャーチームと契約を結んだ選手。

球団はこの「Article XX(B)フリーエージェント」に属する選手がマイナー契約を結んだ場合、開幕5日前までに、メジャー25人枠(もしくはメジャーの故障者リスト)に加える保証をするか、10万ドルのボーナスを支払ってマイナーに送る選択をしなければならない。さもなければ、当該選手は自由契約になることを選択し、他球団に新たな活路を見出すことができる。

ベテラン選手がマイナーリーグで飼い殺しにされるのを防ぐため、メジャーリーグ機構と選手会との間で結ばれた労使協定で選手の球団選択の自由を保障している制度。

【オープン戦成績】

21試合 打率.333 24打数8安打 0本塁打 2打点 0盗塁 OPS.1.008

5月10日のノーフォーク戦では頭部に死球を受け途中交代し、14日に故障者リスト入りした。

20日に復帰し、デボン・トラビスが左肩の炎症で故障者リスト入りしたことに伴い22日にメジャー契約となり25人枠入り。

25日にホセ・レイエスが故障者リストから復帰したことによりマイナー・オプションが行使されバッファローに降格したが、31日にスティーブ・トールソンの故障者リスト入りに伴い再昇格した。

6月10日にチームの先発投手不足でスコット・コープランドが昇格したことに伴いバッファローに降格したが、R.A.ディッキーの忌引リスト入りに伴い19日に再昇格し、26日にトラビスが故障者リストから復帰したことに伴い再降格。

トラビスが再び故障者リスト入りしたことに伴い8月1日に再昇格したが、クリフ・ペニントンがトレードで加入したことに伴い9日に再降格。

9月1日にはセプテンバー・コールアップに伴い再昇格する。

最終的には、メジャー4年目で自己最少の23試合出場に留まり、打率.214はワースト2位・盗塁0はメジャー初で、レギュラーシーズンを終えた。

シーズン終了後の11月2日にFAとなった。

ちなみにMLB公式動画サイト「CUT4」が、2015年シーズンに最もファンやリーグを盛り上げた選手やプレーを表彰し、ダンスやコミカルなインタビューで圧倒的な人気を誇る川﨑宗則内野手(ブルージェイズからFA)は、なんと「川崎宗則賞」を受賞した。

【マイナー成績】
62試合:打率.245(196打数48安打)0本塁打 8打点 8盗塁













































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2016年 メジャー5年目 シカゴ・カブス

2016年1月21日にシカゴ・カブスとマイナー契約で合意したことが報じられた。

3月29日に自由契約となったが、当日中に新たにマイナー契約を結び直した。

同日のオークランド・アスレチックスとのスプリングトレーニングでは3点本塁打を打つなど活躍。

【オープン戦成績】

24試合 49打数18安打 打率.367 8打点。6二塁打、1本塁打を放ち、OPS(出塁率+長打率).997とハイレベルな成績を残したが、カブスの層の厚い内野陣の前に開幕メジャーの切符を掴めなかった。

4月3日にメジャー契約となり40人枠入りし、7日にAAA級アイオワ・カブスで開幕を迎えるが、カイル・シュワーバーの故障に伴い8日にメジャー昇格。

15日にハビアー・バエズが故障者リストから復帰したことに伴いマイナー・オプションを行使されアイオワに降格した。

プロ入りから5年目以内の選手には4つ目のマイナー・オプションがあるため2016年シーズンも40人枠に残ったままマイナー降格は可能になっている。

7月9日にメジャーに再昇格したが、同月11日に再びマイナーへ降格した。 

9月6日に今季3度目のメジャーへ昇格。

ポストシーズンではその明るさと人柄を買われてチームに帯同。108年ぶりのワールドシリーズ制覇の陰の立役者となった。

11月3日にFAとなった。

【マイナー成績】
102試合:打率.255(314打数80安打) 1本塁打 39打点 20盗塁













































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2017年 メジャー6年目 シカゴ・カブス

2017年1月7日に、カブスとマイナー契約を結んだ。

招待選手としてメジャーキャンプに参加し、ここまでオープン戦で17試合に出場していたが、 3月28日付で契約を解除された。

【オープン戦成績】

39打数11安打 打率.282 7打点

地元紙「シカゴ・トリビューン」電子版は「カブスはムネノリ・カワサキとマイナー再契約を望んでいる」とレポート。

球団側が川崎の保有権を保持するための10万ドル(約1100万円)の支払いを避けたとの見方を伝えつつ、マイナー再契約を望んでいることを報じた。 (昨季開幕前もカブスを一旦契約解除となり、再びマイナー契約を結び直した。 )

一方で、「カブスのムネノリ・カワサキ解雇という決断は、彼に他球団とよりよい条件で契約を結ぶチャンスを与えるものだ」と言及している。

川崎はカブスからの自由契約を機に、日本球界へ6年振りに復帰することを模索。

川﨑の復帰に際して契約交渉の優先権を有するソフトバンク球団は、他球団より先に川﨑へ再入団を打診。

結果、2017年3月31日にソフトバンクが川﨑の獲得を発表した。

推定年俸9,000万円に出来高の条件を加えた1年契約で、背番号52

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