フィールド・オブ・ドリームス・ゲームとは?
「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」は、1989年公開のケビン・コスナー主演野球映画。主人公の農民レイ・キンセラが「それを作れば、彼はやって来る」という不思議な声を聞いて、収穫間近の畑をつぶし作った球場「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台に建設された特別球場で行われる年に1度の公式戦。球場はロケ地となったアイオワ州ダイアーズビル(イリノイ州シカゴの西200キロに位置し、トウモロコシ畑の中に設営されている。
人口4400人のダイアーズビルは同映画のロケ地として観光地にもなっている。トウモロコシ畑を切り開いて特設された球場の収容人員は内野席のみの8000人。両翼は335フィート(約102メートル)、中堅400フィート(約122メートル)。古き良きイメージを醸し出すために、内外野のフェンスを木目のカラーに統一し、バックスクリーンや手動式スコアボードも木製。外野は特設フェンスでトウモロコシ畑が見えるようになっており、球場周辺は見渡す限り緑一色になっている。特設球場のモデルは、1910~1990年まで当時大リーグ最古の球場として使用された、カブスと同じシカゴを本拠地にするホワイトソックスの旧本拠地コミスキーパーク。同球場は映画内でも扱われている1919年ワールドシリーズの八百長事件、いわゆる「ブラックソックス事件」の舞台となった。セレモニーでは、映画でシューレス・ジョー・ジャクソンら伝説の選手たちがフィールドにやって来る名シーンが、両軍選手によって再現される。
セレモニーゲスト
年・月・日 | 対戦カード | ゲスト名 | 備考 |
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2021年8月12日 | ニューヨーク・ヤンキース vs シカゴ・ホワイトソックス | ケビン・コスナー | 満員の観客に「Is this heaven?(ここは天国か?)」の名セリフで語り掛け、盛り上げた。 |
2022年8月11日 | シカゴ・カブス vs シンシナティ・レッズ | ケン・グリフィー・ジュニア グリフィー・シニア | 「ねぇ父さん、キャッチボール、やりたくない?」と語りかけ、映画内でケビン・コスナーが演じたエンディングの名シーンを再現。 |
歴代開催試合一覧
年・月・日 | 対戦カード | 試合結果 | 備考 |
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2020年8月13日 | ニューヨーク・ヤンキース vs シカゴ・ホワイトソックス → ホワイトソックス vs セントルイス・カージナルス | 中止 | コロナの感染拡大が著しく、移動が困難という理由で結局2020年の開催は見送りとなった。 |
2021年8月12日 | ニューヨーク・ヤンキース vs シカゴ・ホワイトソックス | ヤンキース 8-9 ホワイトソックス | 初開催。 両チームとも1919年に使用したユニフォームを再現。 |
2022年8月9日 | クアッドシティーズ・リバーバンディッツ(ロイヤルズ傘下A+級) vs シーダーラピッズ・カーネルズ(ツインズ傘下A+級) | ブルーソックス 7-2 バニーズ | 初のマイナー(1A)公式戦。 メジャーリーグ機構の野球運営部門上級副社長のモーガン・ソード氏は「アイオワ州東部に本拠地を置く2つのマイナーリーグ球団がダイアーズビルで試合を行うのは完璧にフィットしている」とコメントしアイオワ州に本拠地を置く2球団が選ばれた。 クアッドシティーズ・リバーバンディッツはダベンポート・ブルーソックス(1913~16年、1929~33年、1934~37年に使用していた球団名)、シーダーラピッズ・カーネルズはシーダーラピッズ・バニーズ(1904~32年の球団名)としてプレーする。 |
2022年8月11日 | シカゴ・カブス vs シンシナティ・レッズ | カブス 4-2 レッズ | 両軍とも復刻ユニホーム(レッズは1919年の縦じまデザイン、カブスは1929年にナ・リーグを制覇した当時のデザイン)でプレー。 ※来年度は球場周辺の工事のため開催が見送られることとなった。 |
歴代出場日本人選手一覧
年・月・日 | 所属 | 選手名 | 打順・ポジション | 打席内容 |
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2022年8月11日 | シカゴ・カブス | 鈴木誠也 | 4番・右翼 | 左中間適時二塁打 四球 四球 遊ゴロ 空振り三振 3打数1安打1打点2四球 |
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